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1999 年度 実績報告書

虚弱高齢者の運動機能性及び自律神経活動を高める下肢受動運動機器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11557208
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

杉下 知子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60010063)

研究分担者 熊田 衛  聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (00110487)
山本 則子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90280924)
キーワード運動 / 高齢者 / 圧受容器反射感受性 / 自律神経活動
研究概要

1.高齢者への運動として適応できると考えられる受動運動機器(PLE)の作成を行った。
2.高齢者への適応の前段階として若年者に対する影響を検討した。健康な若年女性9名に対して、十分な安静時間の後、6分づつの安静時・受動運動(PLE)時・能動運動(DLE)時における循環動態を支配する自律神経活動を比較検討した。解析はトノメトリ方式の非侵襲的連続血圧測定からえられた心拍および血圧変動のスペクトル解析により行い、モデル次数20の自己回帰モデルを適応した。DLE期では過度な自律神経活動の抗進が見られたがPLE期では見られず、PLEはより安全な運動となりうる可能性が示唆された。
3.運動中の圧受容器反射感受性(BRS)の評価法に関する検討を行った。若年者に対して安静時及びPLE期・DLE期の比較を行ったところ、従来のSequence法では運動中のBRSを評価できなかったが、本研究で開発した2次元自己回帰モデルではBRSの評価が可能となりうる可能性が示唆された。
4.現在、自律神経活動を評価する際には長時間の校正時間が必要な非侵襲的な測定法が用いられている。しかし、高齢者の測定を行う場合により簡便な測定器の開発が望まれている。そこで自己回帰モデルを用いた自律神経活動の評価では正確な血圧値ではなく、その変動成分のみが必要なことに注目して、長時間の校正時間を必要としない新しい自律神経活動評価用測定機器を作成し、従来の測定法と比較したところ、正確な血圧値を反映することはできないものの、今回開発した測定器は自律神経活動の評価が可能であることが示唆された。
以上より安全性が高い運動であることが示唆されたPLEを本年度は高齢者に適応していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松井 典子 他: "安静時、受動および能運動時の圧受容器反射感受性評価"自律神経. 37(1)(印刷中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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