研究課題/領域番号 |
11557209
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大池 美也子 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80284579)
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研究分担者 |
北原 悦子 九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (60204905)
鬼村 和子 九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (70185627)
大喜 雅文 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10160441)
村田 節子 九州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (00239526)
長家 智子 九州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (70207976)
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キーワード | ビデオ・オン・デマンド / 看護学教育 / 基礎看護技術 / 教育教材 |
研究概要 |
平成12年度では、ビデオサーバーに蓄積したビデオをビデオオンデマンド教材として演習を行った。また「間違い探し」をテーマとしたため、それを指摘する質問用紙及びアンケート用紙を作成し、その中で質問用紙には学生の思考内容が記述できる理由の記述欄を設けた。ビデオオンデマンド演習では、ビデオ映像と質問用紙を同一画面上で視聴できるように設定した。 実施した演習は、当短期大学部看護学科2年生80名を2グループに分けて「体位変換」のビデオ教材によるビデオオンデマンド演習を、さらに同1年生80名を対象に1)「血圧測定の準備」と「血圧測定」、2)「注射の準備」について演習を行った。前述の2)では80名を講義群と講義と演習群の2グループに分けた。また、ビデオオンデマンドによる教育効果を把握するため、一斉授業や講義・演習など授業形態の組み合わせを考慮しながら演習を行った。このような演習から以下のような結果を得た。 1 アンケート:作成したビデオ映像の音響や画質については97〜84%がよいと回答した。98%が興味や関心がわくあるいは看護技術の知識や手順の確認ができたと回答した。 2 質問への回答:正誤率は75%前後であり、ビデオ映像の入力操作への負担は少なかった。繰り返し見ることができるビデオオンデマンドの特徴によって、さまざまな気付きや観察の視点が明らかになった。 以上の結果から、ビデオオンデマンドによる演習は、1)学習に対する関心を高め、学習の動機づけになる、2)コンピュータ操作への負担が少ない、3)学習の習得状況の確認ができる、などが示唆され、今後は実際の活用方法と学習への有効性について検討する。
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