研究課題
基盤研究(B)
生活習慣病と呼ばれる健康問題が現代社会に起こっている。運動不足がこの一因となっている。運動が健康に与える影響を詳細に検討するためには動物に運動を行わせ、どのような影響が生体に起こっているかを研究する必要がある。動物としてはラットの様な小型の物が用いられ、運動はトレッドミルを使用して強制的に行わせる方法が一般的である。このときラットをベルトに置いてベルトを動かすだけではラットは走らない場合が多い。そこでラットが走らないとき電気刺激が与えられる装置を設置し、強制的に走るようにさせる。走ることは良いのであるが、電気刺激がストレスとなってしまう。そこでラットに電気刺激を与えずに運動を行わせる装置の開発することにした。これまでも回転かごをつけた自発運動装置はあったのであるが、これは回転数を測定する物であって走行距離とは異なる。そこで広いケージでラットを飼育し自由に運動させこれを録画し、その距離を画像処理することによって測定する装置を開発することにした。装置は大きく分けて、居住部分、撮影部分、解析部分からできている。居住部分でラットを飼育し24時間連続で行動をビデオテープに記録し、録画したものを解析装置にかけ運動量を計測するという方法をとった。実際にラットをこの装置を用いて飼育したところ、1日の運動量は約90mであった。トレッドミルによるトレーニングを毎分10mで60分行うと600mになるので、運動量はかなり少なくなる結果であった。録画解析部分は人間を対象として利用することも可能である。この装置は人間を対象として利用することも可能であり運動距離に利用した応用研究も行い運動量から心拍数等生理的指標を推定できることが分かった。この研究に関する印刷物に詳細を記してある。
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The Book of the 4th international conference on the engineering of sport
ページ: 176-177
The book of the 4th international conference on the engineering of sport
ジョイント・シンポジウム2000スポーツ工学シンポジウム : ヒューマン・ダイナミクス講演論文集 No.00-38
ページ: 204-208
Joint・Symposium 2000, Symposium on Sports Engineering, Symposium on Human Dynamics No.00-38