研究課題
基盤研究(B)
現在は日本も高齢社会であり、バリアフリーやユニバーサルデザイン等の言葉に代表されるように社会全体として福祉のことを考えるべき時代である。しかし、現状の福祉設備は、自宅の中や公共施設の中だけで閉じた環境内の設備であり、一歩、外に出るとその連続性は失われてしまう。また、高齢者・障碍者の生活様式も多岐に渡り、既存の家屋に対しても自然に導入できる福祉システムであることが望ましい。そのような背景のもとで、我々は車いす自動走行システムの構築を通して、安全・安心を感じるひとの特性の解析や移動支援機器・介護支援機器などを総合的に捉えた福祉システムのあり方を考えた。より安全・安心を提供できる車いすの自動走行システムを構築するためには、ひとの特性の分析は不可欠である。そこで、本研究では、ひとが車いすを操作するときの視線移動と安心感の関連性、ひとの視覚探索に関する特性の解析、聴覚と運動感覚の相関特性、視覚情報と聴覚情報が同時に提示されたときの脳の働き、遠隔操作における距離感の把握についてなどの研究を行った。また、本システムを福祉システムとしての運用面から考えると、個々の建物のみに留まらず、社会全体、すなわち「街づくり」としての観点からも捉えるべきである。そこで、我々は、既存の家屋に対する車いすの適用状態を調べるとともに、住んでいる街をより良く知るためにタウンウォッチング手法なども取り入れ、社会全体の福祉システムのあり方を検討した。さらに、移動支援機器である車いす自動走行システムと介護支援機器としての自律移動ロボット等の連携も考え、より省力・安全・安心を提供できる総合福祉システムの検討も行った。以上より、搭乗者の安全・安心を提供する車いす自動走行システムを提唱し、社会(我々や介護をする家族・ヘルパとの関係も含む)と高齢者・障碍者との間を取り持つ総合福祉システムとしての運用方法を提案した。
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