研究課題
基盤研究(B)
平成11年度は、十三湊遺跡のうち港湾施設が存在すると想定されている地点を選択し、発掘調査による表土掘削以前に放射温度計ML-1を使用して放射熱の変化を調べ当時の海岸線を探査し、また、Pulse Ekko IV型地下レーダを使用して、地中の土層の変化から港湾施設を探査した。また、平成11年購入予定の誘電率測定器を利用して研究室において、岩石の誘電率と含水率あるいは、誘電率と周波数依存性との関連を調べた。平成12年度は、十三湊遺跡のうち火葬場と土壙墓群及び畑の畝が検出されている地点を選択し、火葬場か否か、焼畑か否かを調査するために、フラックスゲート磁力計、プロトン磁力計を利用して表土掘削以前に探査し、検出が予想される岩石や畑の焼土を研究室に持ち帰り超伝導岩石磁気磁力計、カッパブリッジ帯磁率計などによって磁化特性を調査予定である。これらの研究から複数回の被熱か否か、あるいは焼畑か否かなどが判断し得た。研究の総括及び報告書の作成。また、研究期間中に得た遺跡探査のデータは、地理情報システムArc-Info(富山大学人文学部備品)に入力して、発掘調査による検出遺構と対比を行った。また、本研究の成果の一部は、ドイツ・フランクフルトで開催されたArchaeological Prospection 1999にて公表して、研究代表者が国際学会に参加して口頭発表を実施した
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