研究課題/領域番号 |
11558008
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
前川 要 富山大学, 人文学部, 教授 (70229285)
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研究分担者 |
広岡 公夫 富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
高橋 浩二 富山大学, 人文学部, 助教授 (10322108)
村越 潔 青森大学, 社会学部, 教授 (60003282)
酒井 英男 富山大学, 理学部, 助教授 (30134993)
城地 琴広 田中地質コンサルタント, 環境地質室, 研究員
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キーワード | 電磁気探査 / 考古地磁気 / 十三湊遺跡 / GIS |
研究概要 |
本研究は、考古学と自然科学が密接に協力する遺跡探査の手法を通じて、遺跡の情報を最大限に引き出す技術を開発しそれを実用化しようとするものである。即ち、発掘調査を行わずに、あるいは最小限の発掘調査で、遺跡の在り方を探査する技術と、遺跡の発掘調査現場において不可視の遺跡情報を探査する技術を開発・改良するものである。本グループは、電磁気・地磁気という手法を用いて研究を進める。これらは、火の使用や土木という人類の活動、あるいは地球磁場や火山活動のような自然現象と密接な関係をもっている。従って、これらの情報を研究することは、人類遺跡全般を研究する上でも重要な情報となるのである。 平成13年度は、十三湊遺跡および唐川城跡のうち火葬場と土墳墓群及び畑の畝が検出されている地点を選択し、火葬場か否か、焼畑か否かを調査するために、フラックスゲート磁力計、プロトン磁力計を利用して表土掘削以前に探査し、検出が予想される岩石や畑の焼土を研究室に持ち帰り超伝導岩石磁気磁力計、Qメータ(誘電率測定器):目黒電波測器Qメータ MQ-1601などによって磁化特性を調査した。これらの研究から複数回の被熱か否か、あるいは焼畑か否かなどが判断し得た。 また、中世城館での実践例を増やすために、徳島県勝瑞城でレーダ探査を実施して、誘電率の測定とレーダ反応の比較を行った。 研究の総括及び報告書の作成を実施した。また、研究期間中に得た遺跡探査のデータは、地理情報システムArc-Info(富山大学人文学部備品)に入力して、発掘調査による検出遺構と対比を行った。
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