研究概要 |
現在、初等教育におけるマルチメディア化教材そしてパソコン教育は特に,理科においては必須のものになっている。しかし現場の教師が,また教師予備軍である教育学部の学生もこの情報化社会に対応できる能力を十分に身に付けているとは言いがたい。そこで、大学の教員養成課程の理数科教育のカリキュラム、教育内容を情報化社会(情報教育も含む)の視点で改善・改良を行うこと,さらにその成果をネットワーク上に開放し、地域教育情報網の構築・発信することを本研究は目的とした。 最終年度、3年目の成果を以下に記す。理科・数学教育の見直し(再検討)は化学領域でほぼ済み、観察・実験の支援を具体化し、データベースを作成し、教材の開発も終わっている。次いで、得られた成果をマルチメディア化し,それらをネットワーク上に載せることも試行できたが、残念なことに学部内LANが未整備(法規未整備を含む)のため、その教材の開放は完全にはできていない。具体的に化学実験教育に限定すると、(A)小・中学校における(1)実験器具、(2)実験操作、(3)安全実験、そして(B)高校の化学では周期律に始まり,教材,挿話集,実験装置,実験,薬品という指導・支援を画像情報化,デジタル化,マルチメディア化した教材ができているので、(株)東洋館出版社のwww.e-sensei.ne.jpの場を借りてホームページを開設し,現職の埼玉県内教師に向けてアンケート調査を行なった。その結果の詳細は我々が提出した研究成果報告書(冊子)を参照してほしい。埼玉県内の地域教育情報網とリンクを張り、情報の発信は現段階では未完成であるが,これは我々にとり今後の課題であると考えている。
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