研究概要 |
21世紀では「受信型(受動的)学習」よりも児童生徒の学習成果を他者・社会にむけて発信・伝達をする「発信型(能動的)学習」が重視される学校に移行するという発想から、学習成果の電子メディア化を希望する授業担当者や学校からの要請に応じて、学外講師(出前講師)が学校や学級に電子メディア化に必要な携帯型情報教育機器セットを持参して出向き、児童生徒による学習成果の電子メディア(ビデオ化、ホームページ化)を支援する携帯性と操作性に優れた「学習成果のビデオ化とホームページ化支援システム」の開発が行われた。 1)学習成果のビデオ化支援システムの開発 学習成果ビデオ化システムとして研究代表者(1986)が開発したビデオ接写システム(Video Close-up System,ViCS)を改良した携帯性、操作性を高めた改造型ビデオ接写システム2000及び「学習成果ビデオ化マニュアル」の作成と改造型ビデオ接写システム2000を用いた「学習成果のビデオ化講座」を現職教諭を対象にした出前授業を試行して有効性、実用性が検証された。 2)学習成果のホームページ化支援システムの開発 「ホームページ化出前教室」では、初心者がホームページ作成が行いやすいようにページのテンプレートを作成したり、講師の支援技法について検討した。ノートパソコンにサンプルページをインストールし、三重県下の学校において、生徒や教職員を対象とした出前教室を数回実施した。学校現場では、「総合的な学習」の実践が課題となっており、出前教室で作成されたページも「地域」「環境」をテーマとしたページが多く、出前での学習支援は好意的に受け入れられた。
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