研究分担者 |
中馬 悟朗 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30115414)
森田 政裕 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90135179)
後藤 忠彦 岐阜女子大学, 文化情報研究センター, 教授 (30021306)
村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027)
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
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研究概要 |
遠隔教育支援におけるリアルタイム講義として,テレビ会議システムを利用したリカレント教育(公開講座)を対象に研究を推進した。多地点間の遠隔教育について検討した結果から,解説的講義を中核とした「支援型」及び「対談型」モデルに基づく講義場面を抽出し,オンデマンドによる学習へ移行するための基礎的講義資料の開発が可能となることが指摘された。すなわちこの解説的講義をビデオ収録して利用することが可能である。さらに,この解説ビデオは各講義における共通利用の教材として活用することも可能である。 そこで,他大学の研究者等との協力体制を整備し,第一に解説的講義を収録したビデオ教材を開発した。第二に,本ビデオ教材を活用した遠隔講義を検討し,単方向の衛星放送(CS放送)と双方向のテレビ会議を併用した遠隔教育方法を提案し,公開講座への適用を試みた。公開講座では,近隣の複数会場を地上系通信のテレビ会議システムで接続し,解説的講義ビデオを衛星放送により受信可能とした。衛星放送で受信する内容は,各担当講義における教材として位置付け,テレビ会議を利用した講義場面では討議型,協調型の講義モデルに基づく授業を展開した。 その結果,受講者は,討論を位置付けた双方向テレビ会議による講義方法の併用を好感し,身近な課題と結びつけた学習が可能となり,今後の受講期待は自宅での衛星放送のみによる学習方法に比べて高く評価されていることが明らかとなった。 これらの研究から,双方向性を確保した遠隔教育方法の重要性が指摘され,在宅学習による遠隔教育を検討する際にも双方向性を確保し討議等を支援可能なシステムとすることが課題となることが明らかとなった。
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