USBコントローラにUSBN9602、制御用のマイクロコンピュータにPICI6F877を採用し、USB仕様の入力支援デバイス(以下、Wing-USBと呼ぶ。)を開発した。Wing-USBは、8個の操作スイッチを接続することが可能であり、それぞれの操作スイッチはキーボード・ナビゲーションに対応する出力信号をコンピュータに送出する仕様とした。 Wing-USBの動作確認と教育現場で使用されている学習用ソフトウェアに対応するWing-USBの出力信号の仕様を調査するため、フィールドテストを実施した。その結果、最新のWindows98とMacintoshのマシンで良好に動作することが確認された。また、キーボード・ナビゲーションと異なる出力信号もWing-USBに求められていることも確認できた。 Wing-USBの製品化を打診している企業もあり、今後USB仕様の入力支援デバイスの普及と実用化に向け検討している。 なお、本研究の平成11年度の研究代表者は松本廣(当時国立特殊教育総合研究所教育工学研究部教育工学研究室長)であり、平成12年度は研究協力者として研究に参画した。
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