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2001 年度 実績報告書

画像の特徴量を用いた統計的個体識別システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11558027
研究機関広島大学

研究代表者

浅野 晃  広島大学, 総合科学部, 助教授 (60243987)

研究分担者 浅野 千恵(村木 千恵)  岡山理科大学, 総合情報学部, 講師 (00299174)
西井 龍映  広島大学, 総合科学部, 教授 (40127684)
大瀧 慈  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (20110463)
キーワード画像解析 / 物体同定 / 統計モデル / ロジスティック判別分析 / ニューラルネットワーク / 特徴量抽出 / 感性工学
研究概要

本研究では,数値データ等ですでに研究されているデータ同定の技術を画像中の物体同定に応用し,統計的に「与えられた2つの画像が,同一の物体のものである確率」を評価することによって画像中の個体が求める個体であるかを識別するシステムを開発する.本年度は,(1)物体同定システムヘのニューラルネットワークの導入,(2)繊維材料への応用の研究を行った.
(1)について,昨年度は,2つの画像の組を与えたときに,それらに写っている物体が「同じカテゴリーに属する物体」か,「異なるカテゴリーに属する物体」かを,ロジスティック判別分析を用いて,その確信度とともに判別するプログラムを開発した.
しかし,ロジスティック判別分析だけでは,誤判別率がまだまだ高い.そこで,誤判別率が高い場合についてのみ3層ニューラルネットワークによる判別を結合し,ロジスティック判別分析の明快なモデルによる確信度の表現とニューラルネットワークの高い判別能力をあわせ持つシステムを開発した.昨年と同じ木の葉の画像を題材としてこの方法を適用した結果,ニューラルネットワークとほぼ同等の判別能力をもち,かつ学習に要する時間を数分の一とすることができた.特徴量の線形結合を用いたロジスティック判別分析は2層ニューラルネットワークと同等と考えることもできるので,このシステムは,2層と3層のニューラルネットワークを適切に切り替えて判別するシステムと考えることもできる.
(2)については,本研究で開発した画像特徴量を利用し,布地から人間が視覚的に受ける印象と画像の特徴量の関連を見出した.さらに,(1)のシステムを,撮影条件の異なる布地の画像を用いたときの布地の種類の同定に用い,良好な結果を得た.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 浅野晃, 藤原真, 村木千恵, 大瀧慈: "ロジスティック判別関数を使った画像中の物体同定"応用統計学会・日本計量生物学会2001年度合同年次大会論文集. 7-12 (2001)

  • [文献書誌] 鬼原路子, 村上眞知子, 浅野千恵, 浅野晃, 藤本尊子: "画像処理を応用した布地特性の記述"日本繊維機械学会第54回年次大会論文集. 122-123 (2001)

  • [文献書誌] M.Kihara, I.Yoshizawa, M.Murakami, C.Muraki, Asano, A.Asano, T.Fujimoto: "Determination of 'pure blackness' of fabrics for women's formal dress"Proceedings of the 6th Asian Textile Conference. (paper no. 265). (2001)

  • [文献書誌] 浅野千恵, 鬼原路子, 浅野晃, 藤本尊子: "画像処理を応用した布の「黒さ」の記述方法"第3回日本感性工学会大会論文集. 48-48 (2001)

  • [文献書誌] 堀田康治, 浅野晃, 村木千恵, 大瀧慈, 棟安実治, 雛元孝夫: "ニューラルネットワークとロジスティック関数の結合による物体同定"電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会技術報告. (2002年3月発表予定). (2002)

  • [文献書誌] A.Asano, J.Endo, C.Muraki: "Multiprimitive Texture Analysis Using Cluster Analysis and Size Density Function"Proceedings of the International Symposium on Mathematical Morphology VI. (2002年4月発表予定). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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