研究概要 |
本研究では,コンピュータの画面を白板上に投影し,その白板上の電子マーカをマウス同様の入力デバイスとする環境(現在のペンコンピュータを大型化した環境)を用いて対話型電子白板を構成し,従来の板書による教育の対話性と情報処理を利用した教育の可能性を融合した視線集中型の教育ソフトウェアを試作開発することを目的としている.本年度は,次の教育ソフトウェアを評価し,それに基づく改良を行った. ・数式を入力すると,その関数の図が正確に表示され,接線や極大・極小などについての授業をしやすくする関数教育ソフトウェア. ・対話型電子白板上で,メニューから電池,抵抗,スイッチ,電球などを選んで回路を構成し,それに電流を流すことをシミュレーションして,キルヒホッフの法則などを教える理科「電気回路」教育ソフトウェア. ・手書きのキーワードを認識させて,インターネット経由でデータベースを検索したり,電子図書館,電子美術館を閲覧したり,マルチメディア教材を利用できる閲覧ソフトウェア. ・電子白板上でプログラムを板書し,それをコンピュータに認識させ,そのプログラムの実行および結果表示をその電子白板上で行うプログラミング教育ソフトウェア. また,複数のペンを同時に利用できるようにするデバイスドライバを開発し,対戦型で国語学習のゲームが実施できるようにした.
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