研究概要 |
本研究では,コンピュータの画面を白板上に投影し,その白板上の電子マーカをマウス同様の入力デバイスとする環境(現在のペンコンピュータを大型化した環境)を用いて対話型電子白板を構成し,従来の板書による教育の対話性と情報処理を利用した教育の可能性を融合した視線集中型の教育ソフトウェアを試作開発することを目的としてきた.本年度は,さらに次の試作を追加した. ・板書によるプログラムを認識し実行できるプログラミング教育システムにおいて,プログラム表示面と実行面にまたがった板書などを可能にする改良. ・電子白板上での授業をネットワークで接続されたコンピュータに配信するソフトウェアのプロトタイプ.板書は筆点系列として送信し,教師の姿についてはその立ち位置とペンの位置からアバターとして仮想的に作成する.音声の送信は未実装. ・壁紙新聞を作成するために,記事素材はペンPCで作成し,それを電子白板上で編集できるコラボレーションシステム. さらに、次のことを行った. 昨年度までに試作した教育ソフトウェアの教育現場などでの利用を通した評価. ・研究成果. ・報告書作成 以上3年間を通して,電子白板環境に適した教育ソフトウェアを複数作成するとともに,そのデザインガイドラインをまとめることができた.
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