研究概要 |
平成11年度は,ソフトウェアライフサイクルの下流工程を支援するさまざまなツールで利用可能な統一的なプログラムパターン・モデルの定式化に関する研究を進めた.具体的には,モデルの定式化,提案したモデルに基づいて小規模なプログラムを解析しプログラムパターン・データベースを作成する解析器の実現を行った.この解析器は平成12年度に作成する,現在規模のプログラムを対象とした解析器のプロトタイプに相当する. また,提案したプログラムパターン・モデルの有効性を確認するために,ライブラリ関数の使用例を提示するCASEツールを作成した.このツールは,プログラムがライブラリ関数を使用する場合,マニュアルの記述だけでは十分な情報が得られずに,既存のソースプログラム中でそのライブラリがどのように用いられているかという具体例を参考にすることが多いという事実に着目したツールである.このツールは,定評あるプログラム中のプログラムパターンを効率的に提示することにより,プログラミング作業を支援する.
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