研究概要 |
本研究は,10-100万行規模のソフトウェアを対象として (1)ソフトウェア・ライフサイクルの下流工程を支援するさまざまなツールで利用可能なプログラムパターンの定式化を完成させる (2)ソースプログラム群からプログラムパターンを効率的に同定し、既存のソースプログラムをプログラムパターンによってタグ付けして分類するシステムを実現する (3)タグ付けされたソースプログラム群を効率的に蓄積・表現・検索する手法を確立する ことを目的とした研究である. 平成12年度は.近代的なプログラミング言語では,関数ライブラリの存在が必要不可欠であり,ライブラリ関数の組み合わせがプログラミングのキーとなることに着目し,プログラミングのノウハウを,ライブラリ関数の組み合わせであるととらえ,それを表現するモデルである関数呼び出し依存グラフを提案した.このグラフは,ライブラリ関数を語彙とし,制御構造を文法としたソースプログラムの抽象化と捉えることができる. また.大量のソースプログラム群に対して関数呼び出し依存グラフを生成し,データベースに格納する手法および.そのデータベースに対する検索手法を示した.これらは,サンプルプログラム提示機能.コーディングチェッカ等のプログラミングナビゲーションの基本的な機能の実現のための要素技術である.
|