研究分担者 |
大久保 弘崇 和歌山大学, システム情報学センター, 助手 (40295580)
粕谷 英人 和歌山大学, システム情報学センター, 助手 (10295579)
吉田 敦 和歌山大学, システム情報学センター, 講師 (50283495)
濱口 毅 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90273284)
|
研究概要 |
本研究は,(1)ソフトウェア・ライフサイクルの下流工程を支援するさまざまなツールで利用可能なプログラムパターンの定式化を行う(2)100万行規模のソースプログラム群からプログラムパターンを効率的に同定し,既存のソースプログラムをプログラムパターンによってタグ付けして分類するシステムを実現する(3)100万行規模のタグ付けされたソースプログラム群を効率的に蓄積・表現・検索する手法を確立することを目的とした研究である。 最終年度に当たる今年度は,項目(3)に関して,部分関数呼出依存グラフに関する研究を行い,部分関数呼出依存グラフを用いることにより,類似した用例を抽象化して提示できること,ライブラリの使用に直接関係しない処理を除いた簡潔な用例を提示可能なことを,以下の論文で示した.渥美紀寿,山本晋一郎,阿草清滋:関数呼出依存グラフに基づくプログラミング支援,日本ソフトウェア科学会FOSE2001,pp.129-140(2001/11) また,大規模なソフトウェア・アーカイブ・サイトを構築して,評価実験を行い,部分関数呼出依存グラフを用いたプログラム・パターンの検索が実用的な速度で行えることを示した.対象としたのは,29種類のソフトウェアの160個のバージョンであり,前処理前で87,000行,前処理後で約100万の規模である.
|