研究分担者 |
清川 清 総務省, 通信総合研究所, 技官(研究職)
野間 春生 (株)エイ・ティ・アール, 知能映像通信研究所, 主任研究員
横矢 直和 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252834)
山澤 一誠 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40283931)
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研究概要 |
本研究の目的は,通信路で結合された複数の仮想環境において,その仮想環境内で,種々の情報を共有し,仮想環境内の利用者が協調して構造物のモデリング(デザイン)を実施する場合を題材として, (1)実使用に耐え得る実用的な協調作業環境の構築のための要素技術の開発, (2)協調作業環境でのモデリング(デザイン)のための実アプリケーションの構築, (3)従来の計算機操作などの2次元GUIの仮想操作環境への適用による統合的なインタフェース環境の構築, の3課題を選定し,表示装置を含めて本研究の目的に特化した環境を構築して推進し,共有仮想環境を日常的に利用するための実用技術の確立を図るものであり,平成12年度の実績概要は以下のとおりである. 1.昨年度試作した着座姿勢で長時間利用可能な仮想環境ワークベンチと傾斜型ディスプレイ装置による,共有仮想環境構築のための環境整備を行った.これにより,次年度に長時間利用可能な共有仮想環境を用いた協調モデリング環境の試作が可能となった.また,ワークベンチで利用するインタフェース機器の整備を行った. 2.3次元グラフィックスワークステーションとペン型入力装置および,および傾斜型ディスプレイを用いたモデリングアプリケーションソフトウェアを昨年度開発したが,新たなモデリング機能の追加を実施した.追加した機能は,自然地形のモデリング機能であり,山岳地形を山すその形状と斜面の傾斜具合の対話的な操作により実現するものである.
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