研究概要 |
無水糖類が得られる最適な操作条件は11年度に明らかにしたので、タール中からの無水糖類回収につて検討した。初めに有機溶剤による油溶性成分除去と残りの水溶性成分を分離する。有機溶剤は全量を回収し再使用する。水層中に存在する1,6-無水グルコース(レボグルコサン)は分別し、エタノールなどで結晶化させて取り出し、1,4-無水マンノースなどの無水糖類はアセチル化してカラムクロマトグラフィー法により精製した。購入予定の糖分析液体クロマトグラフィー装置によってタール中および生成した無水糖類の同定・定量を行った。この分析はGC-MS装置でも同時に行い糖の同定、純度チェックを行い、開環重合法による多糖類合成の出発原料とした。
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