古紙をマイクロ波急速熱分解することによりゴミとしての排出量を削減し焼却による環境汚染やCO_2排出量を抑制し、無水糖類などの高付加価値物を得た後で分解物は土に帰し地力を増強させようとするものである。電話帳・古新聞などの古紙、製紙工場で製造されている脱墨パルプ、およびろ紙(セルロース100%)のマイクロ波急速熱分解を行い、それぞれ無水糖類が高収率で得られるマイクロ波照射装置の最適条件を比較検討した。古紙をマイクロ波急速熱分解したときのエネルギー効率、炭素収支、仕込みと生成物の定量的関係を詳細に検討し、環境にやさしい古紙の高度な利用技術を確立した。木材資源としての古紙(ポリマー)を高付加価値モノマー(無水糖類)に戻して高度に再利用するという低エネルギー・低負荷型環境リサイクルシステムを構築した。
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