研究課題/領域番号 |
11558072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
正田 誠 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70023489)
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研究分担者 |
吉永 文弘 株式会社, バイオポリマリサーチ, 常務取締役(研究職)
菅野 靖史 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (90282855)
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キーワード | 酢酸菌 / バクテリアセルロース / エフリフト型リアクター / 酸素富化装置 / ペレット / フルクトース |
研究概要 |
(A)エアリフト型リアクター実験 (1)50リットル容量のエアリフト型リアクターは、内部にドラフトチューブを設置して気液の混合効率を高めるように改良した。 (2)水における基礎データの収集を行った。水を用いて通常の空気を送風した場合の酸素移動容量係数(K_La)、液混合時間、液循環時間、液流速、ガスホールドアップなどについての基礎データを取り本装置の特性を明確にした。 (3)バクテリアセルロース懸濁液を用いた基礎データの収集を行った。培養のモデル系として、水にバクテリアセルロースを懸濁し、この条件下で(2)で示した実験と同様の実験を行い各パラメータを収集した。酸素富化条件下における基礎データの収集も行った。酸素富化装置によって供給される酸素と空気の比をマスフローボックスで制御し、種々の溶存酸素濃度に対する水およびバクテリアセルロース懸濁液の実験を(2),(3)と同様に実施し基礎データを収集した。 (4)酢酸菌Acetobacter xylinum BPR-2001を用いた培養実験を行った。糖源として フルクトース濃度を変化させたところ60g/l〜70g/lで最大のバクテリアセルロースが得られた。排出ガスのO_2-CO_2濃度をCO_2-O_2ガス分析計でモニターし炭素収支をとった。培養中の菌体量、糖濃度、バクテリアセルロース濃度、副生産物である多糖の生産量を経時的に測定し、特異なペレット状のセルロースが3層構造をとることを発見した。 (B)撹拌槽による実験 10リットル撹拌槽について上記(2)〜(4)に対応する培養実験を行いデータを集積中である。
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