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1999 年度 実績報告書

低透水性土壌層および硫黄導入による畑地等地下浸透水からの硝酸態窒素除去技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11558074
研究種目

基盤研究(B)

研究機関金沢大学

研究代表者

川西 琢也  金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (80234087)

研究分担者 福浦 清  前澤工業(株), 土壌環境部, 技術課長
花木 啓祐  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00134015)
林 良茂  金沢大学, 工学部, 教授 (60019750)
キーワード土壌 / 透水性 / 窒素 / 硫黄 / 脱窒 / 酸素供給 / 拡散係数 / モデル
研究概要

本研究では,ある土壌サイトに低透水性土壌層を設置して,そこでの含水率を高め,その下の層への酸素の供給を抑制することにより下層での脱窒を促進する技術の開発を目指している.このためには,対象となる土壌サイトにどの様な低透水性土壌を投入するかを判定することが課題であり,本研究ではモデルを作成し,そのような土壌の選定を可能にすること,および,そのモデル設計に基づいた土壌ライシメーター実証実験を行うことを計画している.本年度は,モデルに関しては,定常状態での土壌の水流に関して,もともとの土壌と,低透水土壌との選択により,土壌の水分分布がどのように変化するか,また,それに伴い酸素供給抑制効果がどの程度であるかを算出できるところまで進めた.また,実験では,小規模のカラムに埼玉県農業試験場の圃場の土壌を充填し,その上端から水を供給し,その土壌層内の水分分布,吸引圧を測定できるところまで組み立てた.また,この装置を用いて,土壌水分特性曲線、土壌不飽和透水係数を測定した.現在,測定した土壌の保水性,透水性データに基づいて,どのような低透水性土壌を投入した場合に期待されるような酸素供給抑制効果が得られるかをモデルによりシミュレーションしている段階である.
今後,適切な低透水土壌の選定を4月上旬程度に終了し,それが終わり次第,現行のカラムに低透水土壌層を設置し,それをしない場合の土壌水分分布および硫黄脱窒実験を行い,その効果について検討を加える.この小規模実験は今秋まで行い,そのあとは,計画通り直径数十センチ,高さ1.5m程度のライシメーターでパイロットスケールの実証実験を行う.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.KAWANISHI,Y.HAYASHI (MJ.HOSSAIN): "Enzymatic activity of Chromobacterium viscosum lipase...."Journal of Chemical Technology and Biotechnology. 74. 423-428 (1999)

  • [文献書誌] Y.HAYASHI,T.KAWANISHI (Y.HAYASHI): "Kinetics of sorption and permeation of water in glassy polyimide"Journal of Membrane Science. 156. 11-16 (1999)

  • [文献書誌] 川西琢也,林良茂 (川西琢也): "休耕田土壌・植生ポットによる硝酸態窒素除去"システム農学. 16(1). 79-82 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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