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2000 年度 実績報告書

大量高速マスシークエンシング技術の確立と蛋白質リン酸化のプロテオーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 11558082
研究機関理化学研究所

研究代表者

谷口 寿章  理化学研究所, 翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, チームリーダー(研究職) (10257636)

研究分担者 松原 守  理化学研究所, 翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, 連携研究員 (90288481)
キーワードプロテオーム解析 / 質量分析 / ゲノム解析 / 翻訳後修飾 / 蛋白質リン酸化 / シグナル伝達
研究概要

本研究においては、1)二次元電気泳動ゲルに含まれるスポットを、超高感度質量分析法により得られるペプチドの質量情報、及びMS/MS解析により得られる部分シークエンスを含む情報のみから、ゲノムデータベース上で一義的に蛋白質を同定するマスマッピング法を確立すること、2)リン酸化やアセチル化、糖鎖付加などを特異的に検出する手段を確立し、プロテオーム解析をさらに翻訳後修飾データベースを含む形に拡大する事、3)さらにそれらを用いて、様々な生物種のプロテオーム解析を行うことを目的とする。昨年度、本年度において、これらの目標、特に1)2)についてはほぼ達成することが出来た。テーマ(1)については、二次元電気泳動ゲルを銀染色し、観測されたスポットを切り出し、MALDI-TOFによるペプチドフィンガープリンティング法により、ゲノムデータベース上で検索するシステムを確立した。大量試料を迅速に処理するため、自動ゲルピッカーによる二次元ゲルのイメージ解析とゲルスポット切出し、自動ゲル内消化ロボット、試料処理ロボットを用い、二次元電気泳動からMALDI-TOFにおける自動検索、自動測定を行うシステムを確立した。テーマ(2)に関しては、三連四重極型質量分析計を用い、いわゆるペアレントスキャン法によるリン酸化ペプチド検出システムを確立した。これらの解析システムを用いて、枯草菌、分裂酵母、出芽酵母、ラット脳などのプロテオーム解析を行い、特にこれらの細胞膜画分の解析を行うことで、生体膜に存在するシグナル伝達系を明らかにしつつある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Morimatsu.M., et al.: "The molecular structure of the fastest myosin from green algae, Chara."Biochem Biophys Res Commun. 270. 147-152 (2000)

  • [文献書誌] Sano,K.I., et al.: "Amino-acid replacements in an internal region of tropomyosin alter the properties of the entire molecule."Eur.J.Biochem.. 267. 4870-4877 (2000)

  • [文献書誌] 谷口寿章: "シナプス形成と伝達物質放出におけるプロリン指向性キナーゼの役割"蛋白質核酸酵素増刊「神経回路と機能発達」. 45. 436-441 (2000)

  • [文献書誌] 谷口寿章: "四重極マスフィルター型質量分析計とその応用"蛋白質核酸酵素. 45. 1865-1871 (2000)

  • [文献書誌] 谷口寿章: "プロテオーム解析の現状と展望"医学のあゆみ. 195. 927-930 (2000)

  • [文献書誌] 伊藤隆司,谷口寿章: "ポストシークエンスのゲノム科学第3巻プロテオミクス"中山書店. 238 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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