研究課題/領域番号 |
11558090
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大隅 典子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00220343)
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研究分担者 |
若松 義雄 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60311560)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 神経発生 / 哺乳類胚操作法 / 超音波顕微鏡 / 超音波ガイド子宮内手術法 / 遺伝子導入 / In utero operation / Gene transfer / Cortex / GFP |
研究概要 |
記憶、学習、情動といった脳の高次機能は、領域特異的な種々のニューロンとその間に複雑に張り巡らされた神経回路網によって担われており、脳の組織構築機構を統合的に理解することは、神経科学における最も重要な課題のひとつである。哺乳類における脳組織構築を分子レベルで解析するためには、領域特異的な分子をさらに探索するとともに、神経管が形成される胎生中期から後期の特定の時期に、特定の領域を標的として遺伝子操作を行い、胚発生をさらに進行させる新規技術の開発が不可欠であるといえる。そこで本研究では脳組織構築の分子基盤解明のために 1)長期生存を維持しうる哺乳類胎生中期〜後期胚操作技術の開発 2)哺乳類胎生中期〜後期胚大脳に対する細胞移植法の開発 3)哺乳類胎生中期〜後期胚大脳に対する遺伝子導入法の開発 を行うことを目的とする。 本年度は以下のような研究成果が得られた。 1)長期生存を維持しうる哺乳類胎生中期〜後期胚操作技術の開発 母獣への麻酔条件などを検討し、胎生中期〜後期哺乳類胚に実験的操作を加え、末期まで発生を維持できるin vivo胚操作技術である「超音波ガイド子宮内手術法」を確立することができた。 2)さらに細胞移植や遺伝子導入を行うための予備実験として、側脳室内への色素注入などの技術開発を試みた。
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