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2000 年度 実績報告書

ES細胞の無血清無フィーダー培養系の確立とそれによる純系マウス由来ES細胞の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 11558099
研究機関大阪大学

研究代表者

丹羽 仁史  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80253730)

研究分担者 宮崎 純一  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10200156)
田代 文  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40136213)
キーワードインスレーター / 胚性幹細胞 / 遺伝子発現
研究概要

(1)cDNA発現ライブラリーのスクリーニングによる方法
昨年度より継続しているcDNA発現ライブラリーのスクリーニングによるES細胞の分化抑制/増殖刺激因子KSRSの単離の試みは、現在も遺伝子同定には至っていない。今後、ライブラリーサイズの拡大が必要と考えられ、現在その準備を進めている。
(2)既知のサイトカイン/増殖因子の効果の検討
既知のサイトカイン/増殖因子の検討において、growth differentiation factor(GDF)-3が未分化ES細胞特異的に発現していることを見い出した。その組み換えタンパクの精製が困難なために、機能解析は未だ完了していないが、現在精製方法の検討を進めている。しかし、その細胞内シグナル伝達に関与すると考えられるSmadの活性化を抑制Smadの強制発現によって阻止すると、ES細胞の増殖が抑えられ、逆にアンチセンス法で抑制Smadの発現を抑えるとES細胞の増殖が亢進することから、現在これがKSRSの有力な候補であると考えている。
(3)血清からのKSRSの精製
血清中にもKSRS活性が認められることから、ここからの精製も進めており、陰イオン交換等の分画で濃縮が可能であることが確認された。現在、大量精製の為のプロトコールを確立するために、詳細な条件検討を進めており、近日中にその作業に着手出来る予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Niwa,H.,Miyazaki,J.-I.and Smith,A.G.: "Quantitative expression of Oct-3/4 defines differentiation, dedifferentiation or self-renewal of ES cells"Nature Genetics. 24. 372-376 (2000)

  • [文献書誌] Kawamoto,S.,Nlwa,H.,Tashiro,F.,Sano,S.,Kondoh,G. et al: "A novel reporter mouse strain that expresses enhanced green fluorescent protein upon Cre-mediated recombination"FEBS Letters. 470. 263-268 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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