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1999 年度 実績報告書

遺伝子・薬剤の細胞導入のための超音波治療機の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11558106
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

森安 史典  京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (80191055)

研究分担者 嶺 喜隆  株式会社 東芝, 医用機器技術研究所, 研究員
田畑 泰彦  京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (50211371)
キーワード遺伝子 / イトカイン / 細胞内導入 / 超音波 / 照射条件 / インターフェロン / 肝臓 / 2-5AS濃度
研究概要

遺伝子やサイトカインを効率よく細胞内に導入するための、超音波の照射条件を検討した。サイトカインとしてインターフェロンを用いた。照射条件は、照射時間、送信周波数、duty比、音圧、バースト効果、プローブ開口の形状などを検討した。
対象は、動物実験はラットを用いた。インターフェロンを静脈内投与後、一定時間を経過して、対外から諸種の条件下で超音波を肝臓に照射した。その後時間を変えてラットを死亡せしめ、western blotting法で組織中の2-5AS濃度を測定した。
ヒトの検討では健康成人のボランティアを対象とした。100万単位のヒトインターフェロンを静注し、一定時間後体表から超音波を照射した。その後経時的に採血し、血中2-5AS活性を測定してインターフェロンの生物活性を評価した。
動物実験では、インターフェロンの生物活性は照射時間に依存した。30分を超える照射では、逆に活性の低下を認めた。周波数は1MHzの方が、3MHzより賦活化に有利であった。音圧はMI(mechanical index)値で1.0以下で十分な賦活作用が得られた。
ヒトの検討では、血中2-5AS活性は、超音波照射群では非照射群に比べ、平均1.7倍の増強効果が得られた。
以上により、超音波照射によりサイトカインの生物活性を増強することが、in vivoで確認された。また、そのための超音波の照射条件を特化することができた。
次年度の照射装置開発の基礎データとなる。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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