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2000 年度 実績報告書

遺伝子・薬剤の細胞内導入のための超音波療機の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11558106
研究機関東京医科大学

研究代表者

森安 史典  東京医科大学, 医学部, 教授 (80191055)

研究分担者 嶺 喜隆  (株)東芝, 医用機器技術研究所, 研究員
関 知之  東京医科大学, 医学部, 講師 (80246248)
キーワード微小気泡 / Kupffer細胞 / マクロファージ / 遺伝子導入 / 超音波照射
研究概要

ラット肝からKupffer細胞を単離培養し、その培養上清中に気泡と遺伝子プラスミドを混じた溶液を流し、気泡が培養細胞と接触したときに超音波を照射して遺伝子導入を行い、導入効率を検討した。
培養Kupffer細胞の気泡呑食能を検討した。超音波を構成する微小気泡は培養上清中では浮遊するため、細胞培養液を還流する円盤状の特殊な還流装置を用いた。還流液中にプラスミドを吸着させた微小気泡を入れ、還流した後鏡顕し気泡が細胞内に呑食されたことを確認した。培養液に超音波照射装置のプローブを漬けて超音波を諸種の照射条件下で照射して遺伝子導入効率を検討した。
遺伝子としてルシフェラーゼプラスミドを用いた。超音波照射のためには超音波照射装置Electrotherapy ZC2を用いた。装置条件として、超音波照射のduty比、照射音圧、周波数、照射時間を変化させて照射した。微小気泡からなる超音波造影剤として、Optison、NC100100(Sonazoid)を用いた。超音波照射による遺伝子導入効率は、超音波照射の照射条件によって異なった。照射音圧が大きいか、照射時間が長いと導入効率は大きいが、音圧をMI値で1.0以上を20秒以上照射した場合には、逆に照射効率は低下を示した。これは、超音波照射による気泡の崩壊エネルギーが、細胞機能を障害する可能性を示唆した。指摘な照射条件下では、非照射のコントロール群に比べで、3〜5倍の導入効率を示した。
In vitroにおける今回の実験結果により、in vivoにおける本法の応用研究の展望が得られた。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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