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2001 年度 実績報告書

共同体論から見たアリストテレス『政治学』の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610005
研究機関上越教育大学

研究代表者

藤沢 郁夫  上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70002376)

研究分担者 斉藤 和也  香川大学, 経済学部, 教授 (20153794)
キーワード共同体 / 自然法 / 実定法 / 生命倫理 / ポリス
研究概要

本研究は「共同体論から見たアリストテレス『政治学』の研究」なる研究課題のもと、研究代表者・藤澤郁夫と研究分担者・斉藤和也によって平成11年から平成13年までの3年間にわたって行われた。
その間藤澤は、まずアリストテレスにおいて、「倫理学』がポリス共同体の政治理論である『政治学』へと学問研究が進んでいく内在的論理をたどった。また研究は、共同体の基礎研究として、ロックの『統治論』に向かい、政治的権力とは何か、政治的権力の本源等を明らかにした。さらに近年米国において、コミュニタリアニズムに加担する生命倫理の研究動向が見られるので本研究課題との関連で、ジョン・ハードウィッグの「死ぬ義務」を論じた。それは、病人中心の倫理から家族中心の生命倫理への転換と愛とケアの関係の網を義務の中心にすえることを提案する議論である。換言すれば、それは共同体への関与を強調することによって自己決定権を規制する方向である。
いっぽう斉藤は、アリストテレスにおける友愛や自知およびファンタシアー概念を研究してきたが、本研究においては『政治学』第1巻を中心とした人間本性論について研究を進め、『政治学』第1巻第2章において証明されている三つの基本テーゼについての従来の議論を整理して、主として、共同体と市民の道徳的完成の内在的連関の問題了として研究成果報告を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤澤 郁夫: "ポリス的共同体への基礎視覚-倫理学から政治学へ"上越教育大学研究紀要. 19・1. 53-65 (1999)

  • [文献書誌] 藤澤 郁夫: "(3C)16書評(3E)神崎繁『プラトンと反遠近法』"上越社会研究. 14. 129-141 (1999)

  • [文献書誌] 藤澤 郁夫: "共同体への基礎視覚-ロック『統治論』第二章の場合"上越教育大学研究紀要. 20・1. 211-224 (2000)

  • [文献書誌] 藤澤郁夫, 大谷いづみ: "われわれに死ぬ義務はあるか-ジョン・ハードウィッグの所論を手がかりとして"上越教育大学研究紀要. 21・1. 283-299 (2001)

  • [文献書誌] 斉藤 和也: "『エウデモス倫理学』における友愛と自知"香川大学経済論叢. 72・1. 167-186 (1999)

  • [文献書誌] 斉藤 和也: "ファンタシアー概念の再検討"哲学, 北海道大学鐵学会. 37. 1-18 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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