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2000 年度 実績報告書

啓蒙と反啓蒙-1740〜1830年代フランスにおける近代哲学の発展-

研究課題

研究課題/領域番号 11610007
研究機関大阪大学

研究代表者

望月 太郎  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50239571)

研究分担者 杉山 直樹  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (50274189)
伊東 道生  東京農工大学, 工学部, 助教授 (50232476)
吉永 和加  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助手 (20293996)
松田 克進  広島修道大学, 人文学部, 助教授 (00309618)
米虫 正巳  関西学院大学, 文学部, 専任講師 (10283706)
キーワードフランス啓蒙 / デカルト主義 / 機会原因論 / ラ・フォルジュ / ディドロ / ルラルジュ・ド・リニャック / ラヴェッソン / エクレクティスム
研究概要

今年度は、予定された三年間の研究期間中、二年度目にあたる。昨年度同様、三回の研究会を開催し、以下のような報告と、それを踏まえての討議が行なわれた。
第四回研究会(2000年6月3日、大阪大学)では、松田克進(広島修道大)が報告「ラ・フォルジュの機会原因論」を行ない、デカルト主義の形成過程における機会原因論の生成過程の分析といわゆる「機会原因論者occasionaliste」の政治的位置づけに関して検討した。
第五回研究会(2000年11月25日、大阪大学)では、望月太郎(阪大)が報告「啓蒙/反啓蒙とエクレクティスム」を行ない、ディドロにおける啓蒙の戦略としてのエクレクティスムに対する、ルラルジュ・ド・リニャックにおける反啓蒙の戦略としてのエクレクティスムの対比を試みた。
第六回研究会(2001年3月10日、東京農工大学)では、杉山直樹(徳島大)が報告「ラヴェッソンという鏡像」を行ない、フランス・スピリチュアリスムの形成過程におけるエクレクティスムの実態解明を試みた。
これらの研究を通して、デカルト主義の変容-心身問題の解決策として提示された機会原因論が神学の文脈へ編入される-、エクレクティスムの変節過程-1)十八世紀:啓蒙の方法論として提示されたエクレクティスム(ディドロ)が反啓蒙の陣営において換骨奪胎され(リニャック)、また2)十九世紀:クザンが唱導したエクレクティスムがラヴェッソンによって体現される-の委細が明らかになりつつある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 望月太郎: "『動物論』とその周辺-ビュフォンとコンディヤック-"待兼山論叢(大阪大学文学会). 34. 1-14 (2000)

  • [文献書誌] Taro Mochizuki: "Lagenerosite commeprincipe de l'alter ego et de la communaute"L'ESPRIT CARTESIEN (A.S.P.L.F.). 1. 411-414 (2000)

  • [文献書誌] 吉永和加: "共同体の限界について-ルソーの共同体論-"メタフュシカ(大阪大学大学院文学研究科哲学講座). 31. 9-28 (2000)

  • [文献書誌] 杉山直樹: "再認する生-『物質と記憶』再読"人間社会文化研究(徳島大学総合科学部). 8. 1-21 (2001)

  • [文献書誌] 米虫正巳: "生命と主観性-科学と形而上学の間で"哲学研究年報(関西学院大学哲学研究室). 34. 1-35 (2000)

  • [文献書誌] 松田克進: "ラ・フォルジュの機会原因論"広島修大論集 人文 編. 41-1. 129-155 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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