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2001 年度 実績報告書

西洋後期中世哲学におけるesseの意味論

研究課題

研究課題/領域番号 11610014
研究機関関西大学

研究代表者

加藤 雅人  関西大学, 総合情報学部, 教授 (90185869)

研究分担者 山本 幾生  関西大学, 文学部, 教授 (00220450)
林 武文  関西大学, 総合情報学部, 教授 (90268326)
キーワード中世哲学 / 存在 / 意味論
研究概要

本研究は西洋後期中世哲学における「存在」esseの意味を、現代の分析哲学の解釈およびそれに触発された古代哲学における「存在」einai概念の見直しという文脈の中で、言語論的アプローチ(加藤)に加えて、認知科学的アプローチ(林)や現代存在論のアプローチ(山本)などによって、多角的に解明しようとするものである。今年度の研究実績は以下の通りである。
1 国内では京都大学大学院文学研究科、上智大学中世思想研究所など、外国では英国ロンドン大学ウォーバーグ研究所、ケンブリッジ大学などにおいて、西洋後期中世の存在論、言語論、意味論関係の原典資料や最新の未収集文献を収集した。
2 上記の文献を読解し、その重要論点を邦訳してコンピュータに入力し、文献データベースを更新した。
3 日本哲学会、中世哲学会、京大中世哲学研究会等への参加、およびケンブリッジ大学中世哲学研究会、同大学哲学史セミナー等への参加を通じて、国内外の研究協力者(京都大学大学院の川添助教授、上智大学中世思想研究所のリーゼンフーバ教授、ケンブリッジ大学のマレンボン博士ら)とのディスカッションによって、研究課題の深化をはかった。
4 ヘンリクスの存在の意味論に関する論文(英文)、アクィナスの「関係」relatioに関する論文、エギディウス・ロマヌスとゴデフリドゥスの存在概念に関する論文、西洋後期中世哲学に関する辞典の項目、などを執筆した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masato Kato: "Henry of Ghent and the Semantics of Being(単著)"Y.Wada (ed.), Flanders in Medieval Europe : cross-cultural studies, Kansai U.P.. (予定). (2002)

  • [文献書誌] 加藤雅人: "エギデイウスとゴデフリドウス-存在概念をめぐって(単著)"上智大学中世思想研究所編『14世紀における近世哲学の基礎づけ』平凡社. (予定). (2002)

  • [文献書誌] 加藤雅人: "<においてある>と<に対してある>:トマス・アクィナスにおける関係の二つの側面(単著)"関西大学哲学会『哲学』. 21号. 1-26 (2002)

  • [文献書誌] 加藤雅人: "W.Vanhamel (ed.): Henry of Ghent, Leuven U.P., 1996(書評:単著)"中世哲学会『中世思想研究』. 43号. 222-225 (2001)

  • [文献書誌] 加藤雅人: "(シンポジウム形式)書評会著者コメント(共著)"中世哲学会『中世思想研究』. 43号. 201-214 (2001)

  • [文献書誌] 宮本久雄ほか編, 加藤雅人(分担執筆): "岩波キリスト教辞典(辞典項目)"岩波書店(予定). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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