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2000 年度 実績報告書

ジャイナ教注釈文献を中心とする説話研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610026
研究機関都城工業高等専門学校

研究代表者

藤永 伸  都城工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (70209071)

キーワードサマンタバドラ / ヘーマチャンドラ
研究概要

12世紀のHemacandra作Parisistaparvanは多くの説話を含んでいるが、本書の全訳を行い、出現する語を全てカード化し、対応する英語および日本語訳を与えた。これを基準としてジャイナ教注釈文献を時代的に遡り、説話の変遷を様々な視点からあとづけるべく、基本的資料を作成した。
また、6世紀のSamantabhadraによるRatnakarandkasravakacaraはジャイナ教在家者が守るべき規則を述べる中で教義の解説を行っているが、その中で人物のみに言及している箇所がある。そのような箇所に対するAbhayadevaの注釈を解読した。またサマンタバドラが言及する人物と同一と思われる人物が現れる「原始聖典」および注釈文献を渉猟し、説話の異同を検討した。その結果、「原始聖典」の権威を否定する空衣派にあっても、「原始聖典」およびその注釈に現れる説話とほぼ同一の筋書きと登場人物を有するものを採用していることが明らかになった。これによりジャイナ教の二大分派である白衣・空衣両派の対立点は説話文学に関して存在しないという予測が可能になった。
またヒンドゥー教や佛教に伝承される説話に関する基本的な資料も本研究の過程で収集することができた。これによってインド文化全体におけるジャイナ教の説話がしめる位置を明確にする研究の基礎を構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤永伸: "ジャイナ教関係書籍"ジャイナ教研究. 6. 99-105 (2000)

  • [文献書誌] 上岡弘二 (他): "言語文化論叢"登田龍彦. 423 (2000)

  • [文献書誌] 赤松明彦 (他): "インドの文化と論理"九州大学出版会. 734 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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