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2001 年度 実績報告書

長期飼育環境におけるラットの採餌行動と弁別学習過程の分析

研究課題

研究課題/領域番号 11610088
研究機関早稲田大学

研究代表者

木村 裕  早稲田大学, 文学部, 教授 (10063728)

キーワード長期飼育 / オペラント / 自由摂食 / 強化スケジュール
研究概要

長期飼育実験箱(W95×D65×H55cm)を4台使用し,ラットを各一匹飼育した.常時有効な,給水瓶を1台,フッド・カップを一つ,レバー装置を1台,一つの壁に等間隔で配置してあった.この給餌壁面の反対側には,床面から10cm深さで,大鋸屑を入れた巣(W27×D60×H10cm)が,作られた.ラットは,この状況下において自由にレバーを押し,実験者によってあらかじめ定められた強化スケデュールの下に提示されるフッド・ペレットを,任意に摂取できた.用いられた強化スケデュールは,2匹についてはFRスケデュール(ラットA, C),他の2匹についてはVRスケデュール(ラットB, D)であった.FR, VRともに,強化スケデュールのサイズは,5,10,15,20の順に,レバー押しの安定期を経て,変更された.各スケデュール下における最終日の,ラットの1日相当の,レバー押し総回数,レパー押し総時間は以下のとおりであった.
(1)各強化スケデュール下におけるラットのレバー押し回数(回).
<スケデュール> <ラット> <FR5> <FR10> <FR15> <FR20>
FR ラットA 1917 3590 5145 6978
FR ラットC 1794 3642 4964 6138
VR ラットB 1921 4210 7522 8753
VR ラットD 1899 3660 5153 6955
(2)各強化スケデュール下におけるラットのレバー押し総時間(秒).
<スケデュール> <ラット> <FR5> <FR10> <FR15> <FR20>
FR ラットA 648.38 715.25 472.28 622.03
FR ラットC 443.68 欠落 807.00 907.13V
R ラットB 637.46 1271.28 2146.79 2444.08
VR ラットD 585.87 欠落 775.32 1102.54
1)レバー押し回数に関しては,強化スケデュールのサイズが夫きくなるにつれて,増大している.また,FRスケデュールにおけるよりもVRスケデュールにおける方が,反応数は多くなる例が見られた.
2)レバーを押し下げている時間については,FRスケデュールにおけるよりもVRスケデュールにおいて,多くの時間がとられていることが明らかになっている.すなわち,レバーを押す時間は,VRにおいてFRの2倍以上の時間となっている.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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