研究課題/領域番号 |
11610092
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
浮田 潤 関西学院大学, 文学部, 助教授 (30299044)
|
研究分担者 |
野崎 浩成 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80275148)
横山 詔一 国立国語研究所, 情報資料部門, 第2領域 (60182713)
|
キーワード | 日本語 / 表記 / 単語認知 / データベース / 漢字使用頻度 / 日本語教育 |
研究概要 |
1.日本語表記の主観的表記頻度に基づく単語の表記型のデータを用いて、ひらがな書き単語の認知における表記の親近性の効果の実験的検討を継続して行なった。その結果、表記の親近性が単語認知に効果を及ぼすことを再度確認した。またこの効果が生じる機序についても新たな知見を得た。これによって、日本語表記に関する基礎的データが、心理学研究において有効であることが改めて示された。 2.これまでの研究のとりまとめとして、大規模なデータベース検索システムの研究に産学協同で取り組んだ。その成果として、『現代雑誌九十種の用語用字:全語彙・表記』のデータを海外のWWWブラウザからでも高速で検索できるシステムの開発に成功した。これは「雑誌九十種WWW検索システム」として国立国語研究所の公式サイトから公開されている。 3.昨年度までに整備を進めてきた日本語資源を用いて応用的な研究を実施し、本研究の全体的な総括を行った。具体的には、1)日本語資源を対象に,漢字熟語や学年別漢字配当表に掲載されている漢字の使用頻度特性を分析した。2)使用頻度の高い漢字を対象に、構造別漢字データベースの開発を行い、日本語教育での教材作成支援に役立つ資料を得た。
|