本研究は、小学校、中学校の教師が、学級集団を単位として、児童・生徒個々の人間関係能力を育成するプログラムを開発することを目的としている。 二年目である本年度は、前年度の小学校、中学校の児童・生徒および教師に行った実態調査を分析し、次の2点を明らかにした。 (1)対人関係をうまく形成できない、集団に不適応感を抱く背景となるソーシャルスキルの欠如した領域 (2)建設的な対人関係や集団どの関わりを妨げるビリーフ そして、以下の手続きで学級介入研究を実施し、データを得た。 1.上記の2点について教師が児童・生徒の実態を把握できる尺度を作成し、介入研究に協力が得られた小学校4校、中学校4校の児童・生徒に実施した。 3.本研究者が各学校に赴き、教師たちに介入プログラムのやり方を教示し、各学級で実施してもらった。 3.本研究者が各学校に赴き、教師たちに介入プログラムのやり方を教示し、各学級で実施してもらった。4.実施後、作成した尺度を再度実施し、児童・生徒の変容を調査した。 4.実施後、作成した尺度を再度実施し、児童・生徒の変容を調査した。 この1から4までの手続きを6回続けて、データを蓄積した。実施した時期は、6月から2月までであった。 現在、介入結果のデータ入力中であり、来年度中には分析が終了し、本プログラムの効果的な活用方法が明らかにできる予定である。
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