研究概要 |
1. 発達水準や障害のチェックに必要なマテリアルを、作業所の協力を得て完成させた。作製開始後再検討が必要となり、依頼者である本研究代表者と作製者との間で調整が数回行われた。 2. 以下の10群30項目のマテリアルが組み込まれた。各群は、そこから開始すると子どもが乗る課題を示し,次以降の群まで実施する。群は飛ばして選択可能である。群を説明する。 3.(1)亜鈴から始める追試等乳幼児チェックのための一連の課題群、(2)ペグ挿しから始める8ヵ月前後の合目的性や見通し行動等をチェックする群、(3)「ライオンとパンダ」から始める1歳からの絵画完成等の同時処理を中心とする課題群、(4)ブラックボックスから始める1歳から5歳までの発達年齢の推定を主に行う群、(5)「駒入れ」から始める1歳から高年齢水準までの総合機能の偏りや概念形成を問う群、(6)絵の配列Iから始める継次処理機能と心の理解、メタ認知を問う課題群、(7)リズムの再生から始める数系列と量概念を問う課題群、(8)単語カルタから始める名詞、形容詞理解と単語の組み合わせ、動詞と目的語を引き出す課題群、(9)描画支援から始める群、(10)シャボン玉を通して交代遊びを促す群である。 4. なお、(4)については、その群だけで終わらせない方がよい((9)、(10)については各ひとつの課題だけで子どもが満足する場合もありうる)。 5.10台のセットが作成され、実施説明書と採点表(日本・中国語版)の原案が完成した。 6.診断依頼先に北京の星星雨自閉症研究所が加えられた。
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