研究概要 |
[1]ハードウエアの構築:ネットワーク対応情報処理システムであるので、まず、それを可能とするハードウエア・システムの構築が必要である。パソコンiMacを用いてネットワーク・システムの端末とし、それを学内LAN(ODINS,大阪大学学術情報ネットワーク・システム)を経由して、講座(行動工学)のサーバーに接続する作業を行った。現在のところ、アクセス可能なのは講座内からのみであるが、将来はパーミッションを外し、講座外からのアクセス可能な公開システムとする予定である。 [2]ソフトウエアの構築(プログラミング):各種行動計量データの統計処理に関して、統計学全般にわたる処理法をプログラミングし、JsStat(JavaScriptによる統計学)として作成した。データの統計処理が基本であるが、新たなテーマについてプログラミングを行った。内容は心理学的測定法、精神物理学的測定法、尺度構成法などに関するものであり、従来作成のものに加えて、それらを総合化する作業を行った。今後はさらに幅広く作成する必要があるが、初年度は基礎的なテーマについてである。 [3]オンライン・システムの構築:現在のところオフ・ラインであるが、コンピュータによる実験制御システムの構築、知覚・学習・情動等の領域における心理学的実験、および社会・人格等の領域における社会調査の実施など、行動計量に適したテーマについて、オンライン・システムとする方法を試行錯誤的に模索した。システムの完成を待って、オンライン接続とする予定である。
|