高密度集合住宅に居住する人々が、日常の生活空間のなかで経験する近隣関係に対する心理的・社会的ストレスの評価尺度である近隣ストレス尺度(平成8〜10年研究)を基に、平成11年度から13年度かけて実施された深層面接法を使用しての暫定尺度の下位項目の再検討、および、コミュニティストレス尺度第2版を使用しての質問紙法による再調査を実施した。平成14年度では、東京および地方都市の集合住宅に居住する調査対象者から得られた資料の統計的解析を行い、地域生活行動、コミュニティ意識、心身健康感とコミュニティストレスとの関係分析が行われた。また、これらの結果から、コミュニティストレス暫定尺度第3版のための下位調査項目の検討と修正を行った。
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