研究課題/領域番号 |
11610168
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岡村 清子 千葉大学, 法経学部, 助教授 (70150878)
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研究分担者 |
立岩 真也 信州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30222110)
廣井 良典 千葉大学, 法経学部, 助教授 (80282440)
手塚 和彰 千葉大学, 法経学部, 教授 (90013010)
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キーワード | 介護保険法 / 在宅介護 / ホームヘルパー / 要介護老人 / ケアプラン / ケア・ワーカー / 要介護認定 / ドイツ介護保険法 |
研究概要 |
本年度は,初年度であり介護保険法についての研究会を持ち、ドイツの介護保険法についてドイツの研究者との意見交換を行った。 また、千葉市と松本市の介護保険施行に向けての現況を知るために、担当者からのヒヤリングを行った。千葉市においては介護保険課より松本市においては、松本市社会福祉協議会および松本市の担当者から長時間にわたるヒヤリングを行った。その結果、両自治体においては準備不足が指摘されており、松本市においても介護認定についてはほぼ終了したものの、ケアプラン作成が終了していないケースもみられた。 一方3月には、在宅福祉の要であるホームヘルパーを対象に、介護保険施行前である現在の職務について調査を実施した。対象者は千葉市社会福祉協議会の管轄となっているホームヘルパー約80人、松本市社会福祉協議会の嘱託職員80人である。調査内容はホームヘルパー自身の就業状況と担当している世帯での介護状況と要介護老人やその家族の介護保険についての意見からなっている。施行後に詳細な調査を計画し、介護保険制度のホームヘルパーや要介護高齢者や家族への影響について比較できるような調査内容となっている。これらは、現在回収中であり回収後に、データ分析を行う。 これらの研究から、介護保険法施行前の現場での混乱や苦悩、高齢者の不安などの声を聞くことが出来たが、今後これらを踏まえて、介護保険が現場のケアワーカーや要介護者にとって現在の状況を改善できるものになるように研究を継続していく。
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