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2000 年度 実績報告書

パーソンズージンメル関係論への新しいアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 11610179
研究機関神戸大学

研究代表者

油井 清光  神戸大学, 文学部, 教授 (10200859)

キーワードパーソンズとジンメル / パーソンズの未公刊資料 / パーソンズとシカゴ学派 / パーソンズとシンボリック相互行為論 / パーソンズと現代社会
研究概要

1.パーソンズージンメル関係論への新しいアプローチを核としながら、さらにMウェーバー、Aシュッツ、S.フロイト、シンボリック・インタラクショニスト、等との関係についても新資料を使った新たなアプローチが可能であることが判明した。
2.パーソンズ論の新たなテーマとして、シカゴ学派との関連、ユートピア論、フロイトとの関係の抜本的見直し、グローバル化論、現代社会論、現代文明論などを、新資料を使った新たなアプローチによって提起していくことが充分に可能であることが判明した。
3.平成12年5月、関西社会学会シンポジウム(共通テーマ「シカゴ学派社会学の伝統-今、何を学ぶか-」において、パネリストの一人として、上のような観点から、「シカゴ学派とT.パーソンズ」と題して報告を行った。
4.グローバル化論、現代社会論については、『社会学評論』掲載の「パーソンズにおける「社会的共同体」と公共性」(12年3月)や、『ソシオロジ』の「社会学と国民国家そしてグローバリゼーション」(12年5月)、また共著『社会学の理論』所収の「世界システムと社会システム」にそれぞれ発表した。シカゴ学派との関連については、「シカゴ学派とタルコット・パーソンズ」(共著『シカゴ学派の総合的研究』所収、13年3月発行予定)に、ユートピア論との関連については「ナショナリズムとホロコースト-もう一人のパーソンズをもとめて」(共著『アメリカ社会学の最前線』所収、13年3月発行予定)にそれぞれ発表予定である。
5.平成12年8月21日〜9月7日の間、ハーヴァード・アーカイブズ調査を行い、新たに995頁分のパーソンズ未公刊資料等を複写し、データ・ベースを作成し、分析と読解作業に従事し、発表予定の諸論文にその一部を利用した。また、これら複写済みの新資料を全面的に用いて、パーソンズ論の抜本的見直しを提起する単行本を刊行すべく準備中で、またパーソンズ未公刊資料のうち、日本語訳を行う意義を有すると考えられるものを、精選し、翻訳を刊行すべく準備作業に入った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 油井清光: "パーソンズにおける「社会的共同体」と公共性"社会学評論. 200号. 32-47 (2000)

  • [文献書誌] 油井清光: "アメリカに死す-ウォーナーと二人のパーソンズ"神戸大学文学部50周年記念論集(紀要). 27号. 185-202 (2000)

  • [文献書誌] 油井清光: "「ジンメルと形式社会学の方法論的諸問題」訳者解題"思想. 910号. 4-7 (2000)

  • [文献書誌] 碓井たかし: "社会学の理論"有斐閣. 394 (2000)

  • [文献書誌] 中野正大: "シカゴ学派の総合的研究(科学研究費補助金報告書)"田中プリント(印刷所)(予定). (2001)

  • [文献書誌] 船津衛: "アメリカ社会学の最前線"恒星社厚生閣(予定). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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