本年度は、これまでの基礎資料を参考にしつつ、島根県下の高校生に対して地域移動に関わる意識調査を行なった。調査の概要は以下のとおり。 (1)島根県下の高等学校(全日制)に通学する高校2年生約8800名を母集団と設定し、地域1(出雲部・石見部・隠岐部)、地域2、(市部・郡部)、学科(普通科・普通科以外)の3水準で層化し、各層の高校2年生の実員に比例して49地点を配分した。(2)1地点50名とし、確率比例抽出法で対象高校とサンプル数を選び、県内50校のうちの37校(49地点=2450名)を選択した。(3)県庁の定住企画課の協力の下、上述37校に調査依頼をし、そのうち32校(42地点)から調査の承諾を受けた。(4)32校を研究代表者と協力者が訪れ、担当者に調査票の配布と実査(約2100名)の依頼を行い、郵送での回収の結果約1700件を回収した。回収率は約80%。 調査で調べられた変数は以下のとおり。性別、年齢、在籍学科、自宅・下宿通学、現住地、帰省先、出生市町村、居住年数、同居人、同居人数、老人同居の有無、出生順位、大都市圏居住きょうだいの有無、きょうだい居住地、きょうだい県内居住地、父母市町村外居住経験、父母大都市圏居住経験、父母居住経験都道府県名、父母県内居住経験地域、田畑耕作者の有無、田畑耕作補助経験の有無、高校卒業後希望進路、希望進学先、希望職業、希望職種、現住地生活環境評価、都市生活環境評価、進学時希望居住地、就職時希望居住地、結婚時希望居住地、親期希望居住地、老後希望居住地、地域意識、地域生活意識、友人実態、学校内外生活実態、友人関係意識、家族意識、家族実態、準拠集団、地域活動参加意識、ライフスタイル、アスピレーション、配分原理選好、公平感、満足感。
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