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1999 年度 実績報告書

東アジアにおける内発的発展と地域文化に関する研究-日本社会の歴史的特殊性に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 11610186
研究機関愛媛大学

研究代表者

中村 則弘  愛媛大学, 法文学部, 教授 (10192676)

研究分担者 高橋 三郎  京都大学, 総合人間学部, 教授 (80033736)
キーワード内発的発展 / 地域文化 / 東アジア / 価値意識 / 日本社会
研究概要

本年度は、研究打ち合わせ会の開催、予備調査、および文献資料にもとづく研究枠組みの確定作業を行った。主な内容と成果はつぎのとおりである。
1.松山市、金沢市、宇都宮市などにおいて実施した予備調査結果の検討から、a.本研究テーマについては聞き取り調査を中心とすることが有効であり、b.調査地点について、再度、地域を限定して選定する必要があるとの結論を得た。なお、調査地は松山、福井・金沢、浜松において再選定することとした。
2.分析枠組みについて、内発的発展と地域文化のかかわりでは、民衆意識のレベルにおいて重層的・複合的に存在している価値体系に着目することの必要性が確認できた。さらに、価値体系の特定のものが、特定地域における特定の時代状況のもとで、どのように表出したのかということを捉えてゆくことの必要が認められた。
3.東アジアにおける日本社会の歴史的特殊性についてでは、a.東アジア社会全般において、重層的・複合的な価値体系への着目の必要性は一般的に承認されるべきであることが明らかとなった。b.しかし、こうした価値体系については、日本社会では仏教、儒教・道教のあり方などが中国や韓国とかなり相違していた。そのあり方の相違に日本社会の特殊性が明確に示されていると考えることができた。c.加えて、価値体系のあり方そのものについても、地域的な多様性についての検討が不可欠であることが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村則弘: "(発表予定)「地域における政治・経済の担い手の価値意識にみる自律性・対抗性」『現代中国の構造変動 社会-国家との共棲関係』(所収)"東京大学出版会. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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