| 研究概要 |
1.『近代日本のジェンダー』(三宅義子他編、明石書店、2001年12月刊行)に、「日本近代のフェミニズムの再検討」を発表した。この論文では、19世紀末から20世紀初頭における参政権運動をはじめとする第一波フェミニズム運動について日本とアメリカを中心に分析し、それと「新しい女」現象との関連について検討した。
2.2000年7月に英国で開催された'Feminist Forerunners : the New Woman in the National and International Periodical Press' Symposiumの成果として刊行されるAnn Heilmann and Margaret Beetham (eds.), New Woman Hybridities : Femininity, Feminism, and International Consumer Culture, 1880-1930, Routledge, 2003 に論文 "Radical Ambivalence? The New Woman in Japan"を寄稿した。この出版プロジェクトのために01年8月にロンドンで行われた執筆者会議に参加した。
3.2002年10月刊行(予定)の網野善彦(編)『ジェンダーと差別』(講座 天皇と王権を考える第7巻)岩波書店に「家族国家観とジェンダー秩序」を寄稿した。この論文では、家族国家観をジェンダーの観点から分析し、家族国家観において強調された天皇/皇后の「対」の概念が近代的ヘテロセクシュアリティの秩序を普及させるのに機能したことを論じた。
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