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2001 年度 実績報告書

海外日本人学校における勤務経験を有する教員の教育観に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610236
研究機関大阪樟蔭女子大学短期大学部

研究代表者

鈴木 洋昭  大阪樟蔭女子大学, 人間科学部・応用社会学科, 教授 (90148198)

キーワード海外日本人学校 / 教員の異文化体験 / 国際理解教育
研究概要

海外日本人学校で勤務を経験した教員が、帰国後に日本社会と教育の現場にどのような影響を及ぼしているかを、教員の異文化体験と態度変容の関係に焦点をあて分析することを目的とし、その研究目的を達成するために、以下の研究を実施し、成果を得た。
1.海外日本人学校における勤務経験を有する教員に対して、海外日本人学校における異文化体験が帰国後の教育現場においてどのように活かされているか。帰国後の教員の受け入れについての受け入れ側の対応はどのようであるか。勤務経験を有する教員にアンケート調査を実施した。
2.教員の異文化体験が教員自身の価値観にどのような影響を与えたか、とりわけ国際理解教育に対する教員の教育観の変化について、海外日本人学校における勤務経験を有する教員の異文化体験と態度変容の関係に焦点をあわせてアンケート調査を実施した。
3.本年度の研究によって得られた成果として、海外の日本人学校で勤務を経験した教員の異文化体験が現在の勤務校において活かされていると感じている教員は、68.7%であり、その教員は実に様々な場で活躍されている。反対に活かされていないと感じる教員は9.6%にのぼる。しかし、活かされていないと感じている教員も異文化体験を活かすべく努力している。とりわけ、国際理解教育の場で勤務経験を活かしたいとほとんどの教員が思っている。
4.教員の異文化体験が教員自身の価値観にどのような影響を与えたかについては、海外日本人学校における勤務経験を有する教員の異文化体験が教員自身の価値観に確実に影響を与えているといえる。おおいに変わったと答えた教員は49.4%、少しは変わったと答えた教員は42.2%と実に91.6%の教員が異文化体験により教育観を変化させている。とりわけ国際理解教育に対する教員の教育観の変化については、帰国後の活動の中にはっきりと見ることができる

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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