研究分担者 |
西森 敏之 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (50004487)
斎藤 紘一 東北大学, 大学教育研究センター, 教授 (90004457)
小林 甫 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (90002146)
射水 雄三 北見工業大学, 工学部, 助教授 (10125388)
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)
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研究概要 |
理工系学士課程の教育理念とカリキュラムの変化を歴史的に検証する一方,現在進行中の教育理念とカリキュラムの変化を分析して,次世代の理工系教育について具体的な指針を見出すことを目的として研究を行った。本年度は,(1)すべての分野に共通する教養教育カリキュラム,すなわちコアカリキュラムの具体的な構築,および(2)アメリカの大学における理工系の専門教育と接続する教養教育の実態についての調査を行った。 全分野に必須の教養教育として,語学や情報教育のほかに,次世代のリベラル・アーツとして,それぞれの専門に基礎を置く科目と学際的,総合的な科目の2種類を提案した。これらの教育においては,厳選された題材をもとに学生と教師,学生と学生が討論しする形式の学生参加型の教育がもっとも重要であると結論した。「最良の専門家による最良の非専門教育」という指針のもとに,モデル的なカリキュラムを提案した。アメリカの調査では、大衆的な州立大学としてオレゴン州のポートランド州立大学、エリート型の古典的な大学としてルイジアナ州のチューレン大学を選んだ。これらの大学において,主としての大学の初年級で行われている討論中心の授業に実際に参加して,分析,調査を行った。
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