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1999 年度 実績報告書

現代ドイツにおける学校の自律性の強化の現状とその歴史的背景に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610240
研究機関弘前大学

研究代表者

遠藤 孝夫  弘前大学, 教育学部, 助教授 (70211779)

キーワード学校の自律性 / オートノミー / ブレーメン州 / ドイツ教育審議会 / 組織開発(OE)
研究概要

本研究は、現代ドイツで進行している学校の自律性(Autonomie der Schule)の強化の現状を調査研究するとともに、こうした教育改革の歴史的背景を究明することを課題としている。研究初年度の今年は、まず学校の自律性の強化に向けた改革が最も進んでいるブレーメン州に注目して研究を進めた。今年度の主な研究活動と研究成果は以下の通りである。
1.まず、ドイツ諸州における学校の自律性の強化に向けた教育法の収集を行った。特に、平成11年12月には、このための調査と資料収集のためのドイツ渡航を行った。その際、ブレーメン州では文部省での聞き取り調査、公立小学校訪問を行った。
2.1の調査研究の結果、ブレーメン州における1994年教育法(学校法と学校行政法)の制定を頂点とする同州の学校の自律性の強化に向けた改革の全体像とその内実を知る資料の収集ができた。
3.さらに、現代ドイツのこうした改革の歴史的背景として、ヘルムート・ベッカーの学校改革論とドイツ教育審議会の勧告の関係について研究した。
4.以上の研究活動による研究成果として、論文「ヘルムート・ベッカーの自律的学校論とドイツ教育審議会勧告」を執筆した。また、ブレーメン州の学校の自律性の強化の背景と内実に関する論文を現在執筆中で学会誌に投稿の予定である。
なお、次年度はブレーメン州以外の州、特にハンブルク、ノルトライン・ヴェストファレン州における改革動向について調査・研究を進めるとともに、その歴史的背景も併せて研究することとしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 遠藤孝夫: "1950年代南西ドイツにおける私立学校法の制定経緯とその教育史的意義"教育学研究(日本教育学会). 66・2. 1-10 (1999)

  • [文献書誌] 遠藤孝夫: "ヘルムート・ベッカーの自律的学校論とドイツ教育審議会勧告"地方教育行政の在り方に関する総合的調査研究(科学研究費補助金報告書基盤研究B 研究代表者 貝塚茂樹). 320 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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