研究課題/領域番号 |
11610241
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
横尾 恒隆 岩手大学, 教育学部, 助教授 (30220544)
|
研究分担者 |
佐々木 享 愛知大学短期大学部, 教授 (10083601)
夏目 達也 東北大学, アドミッションセンター, 教授 (10281859)
|
キーワード | 職業教育 / 中等教育 / 中等後教育 / アメリカ / フランス / 日本 |
研究概要 |
1.平成11年度及び12年度に実施した各国の調査結果に基づいて、各国における職業教育の重点移行の実態や、重点移行にともない必要となっている専門高校の教育課程の改訂、中等段階の職業教育機関と中等後・高等教育段階の職業教育機関との間の接続関係(アーティキュレーション)の問題について、比較・分析を行った。 2.アメリカについては、全米職業教育研究センターなどで発行された資料の分析を進めるとともに、2001年9月に同国を訪問し、ハイ・スクールとコミュニティ・カレッジの職業教育の結合を意図したテック・プレップについて、シカゴ周辺及びボストン周辺の地域における資料を収集した(主として横尾恒隆が担当)。帰国後その分析を行った。 3.フランスについては、前年度、同国において収集した国民教育省並びに職業教育省関係の資料を分析し、職業教育の重点が高等教育段階に移行しつつあることに伴い、後期中等段階の職業教育機関(職業リセ、リセの技術教育課程)の改革が求められていることを明らかにした(主として夏目達也が担当)。 4.日本に関しては、職業能力開発大学校、専修学校など中等後職業教育機関の実態を数量的な面を中心に分析し、日本の場合、(1)いわゆる「一条校」でなく私立学校主体の専修学校の比重が大きいこと、(2)4年制大学が職業教育機関としての役割を果たし始めていることを指摘した(主として佐々木享が担当)。 5.10月に東京で研究会を開催し、研究成果を交流し、研究のまとめの打ち合わせを行った。 6.研究成果を10月に開催された日本産業教育学会や教育史学会で発表した。 7.研究成果については、最終報告書の形で公表する予定である。
|