研究課題/領域番号 |
11610263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 耕治 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10135494)
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研究分担者 |
藤村 宣之 埼玉大学, 教育学部・学校教育講座, 助教授 (20270861)
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50211983)
天野 正輝 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90024992)
西岡 加名恵 鳴門教育大学, 学校教育実践センター, 講師 (20322266)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 中華人民共和国 / 中国科学院心理研究所 / 学力調査 / 数学思考 / 数学学力 / 数学教育 / 認知心理学 / 比較研究 |
研究概要 |
本研究の成果は以下のとおりである。 1.過去の学力調査の分析や認知心理学研究の成果を踏まえて、数学思考の「つまずき」分析を行った。そしして、試案的に「比例、内包量、乗除法、分数」などの理解困難とされる諸概念や数量関係と空間関係の概括力、推理力を調査する項目を日中それぞれにおいて作成した。その調査項目の原案について、訪中して中国科学院心理研究所(杭州市)のスタッフと意見交換を行った。 2.基本的な同意をみた学力調査項目(日本側出題の問題と中国側出題の問題)について、日中双方において、予備調査と本調査を実施した。本調査の対象は、日本側では4年生については、全国各地の公立小学校339名、附属小学校115人であった。同じく6年生については、全国各地の公立小学校273名、附属小学校115人であった。一方、中国側では杭州市内の3小学校から、4年生291名、6年生316名であった。 3.再び訪中して、調査対象校の特徴、日中の学力格差の問題、算数・数学教育の課題などについて、率直な話し合いを持った。 4.以上の成果は、「報告書」として刊行した。目次は、「1.日本における学力問題 2.中国における学力問題 3.日中両国にみられる数学的思考の特質 4.日中の数学学力をめぐる教育的環境についての考察 5.アジア諸国におけるIT教育と数学教育の動向 資料添付」である。
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