研究概要 |
第1年次には,戦後の学級規模改善状況の分析を行なうとともに,学級規模の教育的効果に関する予備調査を行なった。この上に立って、第2年次には,アンケート調査項目の最終検討を行なった後,学級規模の大小やティーム・ティーチングの導入によって,教育上の効果がどのように異なるかを明らかにすることを目的として,全国の小・中学校の教員を対象とする「教員調査」と児童生徒(小学校=4〜6年生,中学校=1〜3年生)を対象とする「児童生徒調査」を実施した。 対象地区は,北海道・青森・山梨・徳島・広島・愛媛・熊本の7道県で,小学校40校,中学校29校,教員調査約3500人,児童生徒調査約7500人にアンケート調査を行なった。その結果,教員調査1322名,児童生徒調査7431名の有効回答を得た。この調査結果を分析するとともに,新たに,学級規模に関する先導的研究やアメリカの学級規模縮小計画の翻訳などを付して,次のような章立ての報告書を作成した。 第I部 本研究の概要と学級規模の推移(第1章 研究の目的と概要/第2章 戦後における学級規模の縮小),第II部 学級規模(第3章 教員から見た学級規模の教育的効果/第4章 児童生徒から見た教師と生徒の関係/第5章 児童生徒から見た授業/第6章 教員の職務と学校・学級の規模),第III部 ティーム・ティーチング(第7章 教員から見たティーム・ティーチングの教育的効果/第8章 児童生徒から見たティーム・ティーチングの教育的効果),第IV部 先導的研究(第9章 香川大学教育学部附属中学校における実験的研究/第10章 学級規模の縮小計画:アメリカ合衆国の児童・生徒の学力向上(翻訳)),第V部 総合的考察(第11章 本研究のまとめと考察)
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