研究課題/領域番号 |
11610280
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
山名 淳 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80240050)
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研究分担者 |
渡邊 隆信 兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (30294268)
山崎 洋子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40311823)
宮本 健市郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50229887)
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キーワード | 新教育 / 共同体 / コミュニティ / ゲマインシャフト / 学校 / 国際比較 / 世紀転換期 |
研究概要 |
本共同研究では、宮本がアメリカ合衆国、山崎がイギリス、渡邊がドイツの新教育運動を担当し、研究代表者である山名が全体の調整・総括にあたる。 平成12年度は、平成11年度に収集した資料の分析を、各研究者の分担にしたがって進めた。通常はメイルや郵便などを通じて研究交流を行ったが、年3回の研究会を開催し、意見交流を深めた。本件休会の暫定的な成果を公表するために、平成12年9月に目白大学において開催された教育思想史学会第10回大会コロキウム「新教育運動における『共同体』形成論」を本研究会メンバーによって主催した。報告をめぐって活発な質疑応答が行われたので、そこでの議論を来年度の本研究会の計画作成の際に活かしたいと考えている。 新教育の「共同体」形成論については、昨年度は、まず英語圏とドイツ語圏の関連文献の内容を検討することに主眼を置いた。その結果、英語圏におけるコミュニティ概念とドイツ語圏におけるゲマインシャフト概念との関連性についてより詳しく検討することがさらなる課題として浮上した。今年度は、「共同体」と「学級」とを連結する当時の新教育運動関係者が残した史料の具体的検討が重要となった。その具体的な成果については、教育思想史学会の機関誌『近代教育フォーラム』第10号(平成13年秋公刊予定)に掲載される予定である。
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