1.「操行査定」制度に関する基本史料の収集と検討 中学校における「操行査定」については、学籍簿に「操行点」の記入を義務づけた1900年の「小学校令施行規則」のような、それを全国一律に根拠づける法令は存在していなかった。したがって各県あるいは各中学校ごとに独自に実施されていた場合が多く、それらの実際の史料を収集した上での実証的な分析を行った。 これらの史料は、今のところ「生徒操行検定取扱細則」「生徒操行検定規則」「操行調査標準要目」「操行査定内規」等々である。 2.中等教育における「人物評価」の比較教育的アプローチ まず、日本の中学校以外の中等教育学校で「人物評価」が、どのように行われてきたのかの比較検討を行った。具体的には、陸軍士官学校、高等女学校、実業学校、高等専門学校等である。 次に諸外国を対象としたが、イギリスにおける資料収集を行い、現在、鋭意分析中である。
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