今年度は、ドイツ連邦共和国における成人学習者の学習方法や教育方法に関する理論動向を理解することに重点を置いた。具体的には、ドイツ連邦共和国を代表する成人教育機関である市民大学(Volkshochschule)において、講座担当者の研修用テキストとして利用されているテキスト『市民大学で講座を担当すること』(原題:Kuvsleitung an Volkshochschulen:K.Meisel u.a.1997)の訳出と出版につとめた。講座担当者のプログラム準備、実施、評価についての解説、参加者志向、解釈のパターンなどの基本概念を折り込んでいるテキストを『おとなの学びを支援する-講座の準備・実施・評価』というタイトルにして、2000年4月に発行の予定である(鳳書房)。 他方で、やはりドイツ連邦共和国における、「日常意識志向」の成人教育方法論についても研究をすすめ、論文にまとめた。また、北米の成人教育方法論(自己決定型学習など)についても論文にまとめた。
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